RAYON "Il Collo E La Collana / Libanon"[CD]

AFTERHOURS
artist
RAYON
title
Il Collo E La Collana / Libanon
label number
AH-131
format
CD
release date
2015/6/10

\2268(with tax)

注文数:

Notwist、Lali PunaのMarkus Acherのソロ・プロジェクト、本邦デビュー

RAYON (レーヨン)
Il Collo E La Collana / Libanon(イル・コッロ・エ・ラ・コッラーナ/レバノン)

世界先行発売/日本盤のみのボーナス・トラック収録/解説付き

 ドイツのミュンヘンに拠点を置き、ザ・ノーツイスト、ラリ・ピュナ、タイド・ティクルド・トリオの中心メンバーとして現在のジャーマン・シーンを牽引するマーカス・アーチャー。関連作品はドイツではCity SlangやMorr Musicをホームベースに、英国はDomino、米国はSub Popから作品をリリースしているが、同時に自身でも自主レーベル、Alien Transistorを運営し、友人たちや自身のプライベートな作品を発表していることはあまり知られていない。
 本作はそんなAlien Transistorで密かに小品をリリースしていたマーカスのソロ・プロジェクト名義、レーヨンの待望のデビュー・アルバム。レーヨンはマーカスがプライベート・スタジオをメインに、収集したインストゥルメンツ(ザイロフォンやハーモニューム、グロッケン等)とサンプリング用の壮大なレコード・コレクション、コンソールとコンピューターを駆使したプライベート・ミュージックを制作しているソロ名義のプロジェクト。これまでに限定7インチを1枚、10インチを2006年に1枚リリースしたのみだったが、ファンからの要望を受けてフル・アルバムとして今回リリースの運びとなった。

 本作はふたつのプロジェクトを中心に収録している。ひとつはイタリア映画『N-Capace』に提供した楽曲たち。本映画は女優兼映画監督として活躍するエレノラ・ダンコによるアート・ムービーで、現地ではフェリーニやブニュエル、ベケットなどを引き合いに出して評価されている。楽曲は70年代のフレンチ、イタリアンB級ムービーのサンプリングと、アコースティック楽器(マレット、ハーモニューム、グロッケン、ギター、ピアノ)がメインで制作されていて、映画で使われたトラックとはミックスが異なっている。

 そしてもうひとつは音楽ファンにはプロモーション・ビデオの巨匠として知られるマイケル H. シャンバーグが監督した、中東レバノンを舞台にしたドキュメンタリー・フィルムのサントラ。マイケルは80年代のファクトリーを舞台に、ニュー・オーダーの出世作、「Blue Monday」や「True Faith」などのPVを手掛けたことで一躍注目された。その後はトーキング・ヘッズやR.E.M.、パティ・スミスなどのビデオを制作したが、90年以降から映画製作に本格的に参入。本作は中東レバノンを舞台にしたドキュメンタリーのサントラで、壮大なプロジェクトの第1章部分に当たる(ただしマイケルは昨年10月に急逝したためプロジェクト自体は未完に終わった)。提供された楽曲はハーモニュームと、監督自らレバノンで購入してマーカスにプレゼントしてくれたという45枚の現地のレコードの断片で構成され、チェロやゲスト・ボーカル(元ザ・コンクレッツ、現テイクン・バイ・トゥリーズのヴィクトリア・バーグマン)も参加している。

 そして日本盤のみのボーナス・トラックである「Close」は2013年にレーヨンが一度だけ生演奏した貴重なトラックで、マリンバやヴィオラ、トランペット、トロンボーン、ハーモニュームといった楽器を中心に、マーカスを筆頭に6名の演者で演奏されている。ファイン・アートを中心としたフェスティバルでプレイしたもので、レーヨン名義での生演奏は現在までこれが最初で最後となっている。