『不条理』な出来事ほど、胸に収まりの悪いものはないと思っている。 人は身近な死に向き合うと、誰でもその死の"わけ"を問いつめるものだ。 なぜ彼は死ななければならなかったのか、と。 そしてその死に合理的な"わけ"を見つけると、静かに傷を癒し始めるのだが、それができない時は、永い永い地獄を見る。 天災の死に合理的な"わけ"などあるはずもなく、万を越える『不条理』がそこにあると想像するだけで、腹の底から・・・