縮こまっている同胞たちへ

週末にはHIMのダグさんとジョシュさんが来日する。新作のオーバーダブとミックスのためだ。その集大成を11日のライヴで披露する。
予定ではほしかった女性ボーカルにクラムボンの原田さんが参加していただけるようで、これ幸いなんだけれど、我々は次の雑誌の編集の佳境を迎えている。
んでもってその問題の『アフターアワーズ』、恒例のCD2枚にDVD1枚だけでは飽きたらず、キム・ヨーソイさんの絶版イラスト・ブックを綴じ込みで付けることにした(で、定価は据え置く)。
彼の描く絵はドローイングとコラージュに大別できるけど、そのドローイングの原点がここにあるという、誠にいい本。
絶版はもったいない。みんな見たいだろうなあ。
だから付ける。それだけ。

「事実ではなく真実を」と誰かが言ってた。
アフターアワーズが「紙ならではの表現」とか「ジャーナリズム」というものを意識し続けるなら、光明はそこの一点突破だ。
以前このブログで新聞というメディアの可能性について書いたけど、WEBニュースやTVニュースにない新聞報道の武器はその一点に尽きる。
「いつ、どこで、だれが、何をしたか」というタダで手に入る事実は何も語らない。
「どんな環境で、どんな人間が、何でそんなことをしなければならなかったか」という真実を、金を払っても俺は知りたい。

「じゃあ、音楽誌はどうなのよ」の答えが、うちの雑誌の特集にある(はず)。
大いに手前味噌で悪いが、新譜対応の提灯アーティスト・インタビューや、ねつ造した新ジャンルの特集、気取ったグラビア、業界向けのレビューには特段興味がなくなった。
今は地域コミュニティー、社会に関心があるのよね。
次号のレイキャビックもブルックリンもそういう特集であるわけ。

ちなみに20年後、新聞は全国紙も含めすべて赤字になるそうだ(朝日新聞社長談)。
息子が横で踊ってる。「そんなの関係ねえ」。

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comments(3)

通りすがりの者ですが(2007/10/08):

先日初めてアフターアワーズを拝読させていただいたものです。
私も10代の時は熱心に音楽雑誌を読み、「最先端の音楽シーン」を覗き見することで胸ときめかせてみたりしていたのですが、好きで好きで読み込めば読み込むほど、音楽業界の単純なサイクル(何とかリヴァイバルなど)がはっきりと見え、ページを埋める言葉の一つ一つもなんだか空々しいものに感じられ、気が付けば何年も音楽雑誌を買うこともなくなっておりました。
文庫本を買うついでに偶然見かけた表紙が気になり手に取ったアフターアワーズをパラパラとめくってみると、そこには、「生まれいく」あるいは「成長していく」またあるいは「成熟していく」ものについてのことが書かれていて、私の知っているどの音楽雑誌よりも大きな時間が流れていました。
「先」のことがちょろっと見えたような気がして嬉しかったです。
「俺もいっちょやってみっか!」的エネルギーをいただきました。
あとはまぁ、気分を実感に変える努力を続けていこうと思います。
これからも頑張ってください。HIMも楽しみにしています。乱筆乱文、失礼致しました。では。

sanada(2007/10/13):

最近、新聞業界もいろいろと提携したり、必死にもがいていますね。以前に、「もし世の中の人が購読料を払って新聞を読むことをやめ、ネットでタダのニュースだけを見るようになれば、購読料でまかなっていたその取材費や記者の給料をまかなうために、新聞社はますます広告料にたよらざるをえなくなり、よって企業の提灯記事がふえる、もしくは企業に不利なことが書けなくなってしまうのではないか」と危惧している人がいました。なるほどなぁと思ったことがあります。
ネットの世界では「何でもタダ」が当たり前になってきていますが、今まで有料だったものがタダになるということは、僕らが払っていたものを「誰か」が肩代わりしている、そして肩代わりしてもらっていることを知らずに、僕らはお金ではない「何か」を払わされているのではないかなぁと思いました。
がんばってください!

m.a(2007/11/30):

タワーレコードでもう早売りしてるかな?
と仕事帰りに寄ったのですがありませんでした、#24。

それだったら他の商品と一緒にamazonで買おうかな?
と検索したら…発売日が12月28日に延期になっていたのですね。
しばしお預けですね。我慢して待ってます。

全頁、なめ回すように読むつもりですが、
特にplushの新曲、そしてコメントを真っ先に…と思っております。

楽しみです。

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