下流指向〜学ばない子どもたち、働かない若者たち

お盆の頃に仕事にかこつけて家族でノルウェーに出かけ、帰って来たらばすぐ選挙。徹夜で議席を確認して、のんびり安心してたらもう9月。今月20日から始まるパスタカスのツアーの準備で慌てれば、時がわさわさ過ぎるきらいで目が回る。ねんのねん。軽い吐き気すらすすす。

最近の読書で面白かったのは文庫本化された内田樹の『下流指向』。同時に読んだ森達也『放送禁止歌』はダメでした。
いや、CD棚をいじったついでに、昔のフリクションのアルバムを聴いていたらあることを思い出しましてね。
テレビで大学生が「ロックがすべて」的なことを言ってまして、フェイバリットは「ビーズとミスチル」だと嬉しそうに笑ってました。「最高です」って。その光景です。
「ビーズやミスチルがロックかよ」ってな突っ込みを入れる気力など、ここ数年で消えましたから、普段はさらっと受け流すのですが、20代前半リアムタイムで聴いていたこのロリ・モシマン(元スワンズ)/プロデュース、ジョン・ゾーン参加の『レプリカント・ウォーク』のひりひり感で、ふっとその大学生を思い出した次第です。

前に書いたかもしれません。「アメリカの首都はどこ?」の問いに「ニューヨーク」という会話は笑えますが、「首都って何?」となるととたんに場は凍りつきます。まあ、そういう感じです。そういう世間の有り様を学者が読み解いた本が『下流指向』であります、簡単に言えば。内田氏は売れっ子になりましたから買いにくいかもしれませんが、最近のお勧めです。

「音楽がつまらない/売れない」「本がつまらない/売れない」。そのわけは「再販制度だろ/卸を元凶とした流通だろ/いや、携帯だ」といっているうちに、何のことはない足下ががさっと崩れ、底が抜けたのであります。本来音楽や本がもっとも必要な若者世代にとって、そんなものはとっくにいらないようです。いや、もう目に入らないようです。いや、もう存在しないのです。

だから、また今週末釣りに行ってきます。南伊豆でーす。うれピー。

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