バカは考える前に本を読め

ご無沙汰でした。特に書くこともなかったのでさぼってました。

ここ何カ月かインプットの多い生活を意識的に送っておりまして、アウトプットが極端に少ないのであります。

最近どうもわからないことが多く、ストンと胸に落ちない事柄がやたらと増え、俺はバカになったんじゃないかと心配しています。だから読書(インプット)に精進してます。

例えばこんな具合です。

日経の経済ニュースでこんなことを小耳に挟む。

「統計を取ると特に若い人の海外旅行離れが顕著です」。

「大学生の欲しいモノ・ベスト10から車が消えました」。

これはどういうことだろうと気になる。若い人たちに何が起きているんだろうか?

別に近畿日本ツーリストがつぶれようと、若者向けスポーツカーの売れ行きが悪かろうと知ったことじゃないが、自分が20歳の時は、みんな「海外に行きたくて」「車がほしかった」わけで、それがどうも最近違うようであるなら、我々のころとは違う何が起きているのだろうと考える。だって不思議でしょ。

海外旅行は「外出」の延長で、車の運転は「身体運動」の延長だから、つまり若い人は「外に出て運動」をしなくなったということになるのであり、それはつまり総じてみんな「引きこもり」になったということだ。と、とりあえず仮定し、だったらこの運動能力/身体感覚の著しく欠落した「引きこもり」を作った遠因は何なのか。と、考える。

身体感覚は後天的に自分で養うものであり、それは動物の本能でもある→外遊びをしない児童の陰、その延長である運動をしない学生の陰に、全共闘世代のママの干渉が見え隠れし→そのママは身体とか力といったプリミティヴなものに対して潔癖症ともいえるほどの嫌悪感を持ち、その理論武装(言い訳)にジェンダー論をかざす→ママたちの「男らしさ抹殺計画」発令→不良が巷から死滅し、高倉健の死亡説がネットで流布→ママの宝、愛息は総ホスト化→EXILE大ブレイク

ああ、何で結論がEXILEの大ブレイクになっちゃうんだよぉぉぉ。

そうだ、ママが言ってた、バカは本を読めって。だから当分はインプットの時間。

ちょっと長くなるが、内田樹のブログ(http://blog.tatsuru.com/「グーグルのない世界」より)から最近の胸にストンの話。

「中国の経済成長はいずれ停滞する。
それは不可避である。
これまで右肩上がりの経済成長を永遠に続けた国は存在しない以上、中国の成長もいずれ止まる。
その成長をブロックする主因は、知的イノベーションの重要性を見誤ったことにある。
中国の危機は著作権についての施策において予兆的に示されている。
ご存じのようにかの国においては他国民の著作物の海賊版が市場に流通しており、コピーライトに対する遵法意識はきわめて低い。
それによって、現在のところ中国国民は廉価で、クオリティの高い作品を享受できている。
国際的な協定を守らないことによって、短期的には中国は利益を得ている。
けれども、この協定違反による短期的な利益確保は、長期的には大きな国家的損失をもたらすことになると私は思う。
それはオリジネイターに対する敬意は不要という考え方が中国国民に根付いてしまったからである。
誰が創造したものであろうと、それを享受する側はオリジネイターに対して感謝する必要も対価を支払う必要もない。
国民の多くがそういう考え方をする社会ではオリジナルなアイディアをもつことそれ自体の動機づけが損なわれる。
これは論理的には当然のことである。
新しいものを人に先んじて発明発見した場合でも、それはエピゴーネンや剽窃者によってたちまちむさぼり食われ、何の報償も与えられない。それがふつうという社会においては、オリジナルなアイディアを生みだし、育てようという意欲そのものが枯死する。
みんなが誰かのオリジナルの出現を待つだけで、身銭を切ってオリジナルを創り出すことを怠るような社会は、いずれ「そこにゆかなければ『ほんもの』に出会えないものが何もない」社会になる。
オリジネイターに対する敬意を持たない社会では、学術的にも芸術的にも、その語の厳密な意味におけるイノベーションは起こらない。
イノヴェーティヴな人々はもちろんどこでも生まれるけれど、彼らは中国にいてもしかたがないと考えるだろう。
オリジナリティに対する十分な敬意と報酬が約束される社会に彼らは出て行ってしまう。
中国は欧米先進国のテクノロジー水準にキャッチアップする過程で、緊急避難的にオリジネイターに対する敬意を不要とみなした。
そのことは緊急避難的には合理的な選択だったかもしれない。
けれども、それは社会生活の質がある程度のレベルに達したところで公的に放棄されなければならない過渡的施策であった。
中国政府はこの過渡的施策を公式に放棄し、人間の創造性に対する敬意を改めて表する機会を適切にとらえるべきだったと思う。
けれども、中国政府はすでにそのタイミングを逸したようである。
創造的才能を食い物にするのは共同体にとって長期的にどれほど致命的な不利益をもたらすことになるかについて、中国政府は評価を誤ったと私は思う」。

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