田舎暮らし

9月の連休前に大学生時代の悪友から「田舎に移り住んだから遊びに来ないか」と連絡があった。この状況を端折って説明すると、「京都で大工をしてたバツイチ45の中年男が、農地付きの古民家を購入し、それを契機に付き合っていた女性とも正式に再婚、田舎へ移り住んだ。食べ物は自給自足して、同時に自宅でレストランも開業する予定。今はその初期段階で仲良くふたりで家を普請中」だそうだ。

何もかも初耳だ。驚いた。

そういえば転居する以前、農業研修に通い出したと聞いていたが、あれはこれの伏線だったか。子供がいないから身軽だとはいえ、相変わらずの見事な行き足。彼は20代前半の2年間、働きながらオーストラリアを放浪し、しばらく消息を絶ったことがある。まあ、俺とは持って生まれたエンジンの排気量が違うのだな。もちろん人生山あり谷ありというCO2は多く輩出するが、近頃のハイブリット・エンジンとは何より馬力が違う。乗っていて楽しい。

ちなみにその転居先は長野県大町市というところ。安曇野のさらに北で、北アルプス、黒部の麓にある水の豊かな農村地帯。詳しい人に聞くと、黒部ダムが脚光を浴びるまではまったく何もない寒村だったが、アルペンルートが開通し、観光客が押し寄せると多少は街らしくなったと聞いた。

古民家とはうまく言ったもので、部外者にはただの廃屋でしかなく、大工経験者の彼は、たったひとりで基礎部分のリノベーションを手がけていた。その庭先でBQを楽しんで、見上げた夜空の美しかったこと。「予定では雪が降る11月までには最低限の生活ができるようにする」とのこと。来年の渓流釣り解禁時期である4月頃、また来ることを約束した。

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