きれいな嘘

テレビの前のソファーで息子が。

「でもさぁ、パパ。海老蔵って変な名前だよね」
「(もったいぶって)そうか……まだお前には教えてなかったけど、この人は人間と海老から生まれたんだよ。お父さんが海老で、お母さんが人間」
「ええっ!……本当?」
「ああ。そうじゃなければあんな名前つけないだろう。お前は自分の子供に海老とか蟹とかつけるか?」
「(宙を見つめて)……でもさぁ、そんなことあり得るかぁ」と言ったあと「でも見た目は人間だし」と首を傾げる。
「蛾次郎のお父さんは蛾、馬之助のお父さんは馬なんだよ」
ぽかーんとしている。
彼なりに8年間で習得した頼りない科学、生物学、医学の総動員しているようだが、結論は出ないようだ。

このレベルの嘘(作り話)を信じるかどうかという微妙なところに、8歳の息子がいる。うまく繕えばまだいけるぎりぎりの年齢なのだ。ちょっと込み入った話を理解できるようになるのが6歳以降、そして間もなくたわいもない嘘を見抜くようになるだろう。だから、親の特権として、わずかなこの時間を楽しみたいと思ってる。ちなみに漢字が病的に好きだ。変わり者だと思う。

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