海外と連絡が取れないから仕事にならない。しかたなくソファーで寝そべって読書を始めると、気になる事実をいくつか知ることになる。例えば......。
富岡多恵子が池田満寿夫と交際していた時代に、生活費捻出のため制作していた豆本。富岡が詩を書き下ろし、池田が銅版画を刷って製本したもので、確か数シリーズ制作された(各限定60〜80部)。いや、この豆本が気になったのではなく、これを持って富岡はあの室生犀星に意見を求めるべく2回会っているという事実が気になった。一度は地元金沢で、二度目は死の直前、入院先の東京の病院で。同じ詩人同士だが意外な組み合わせである。あのばりばりのフェミニスト詩人と池田満寿夫が、短い間でも生活を共にしていたことも確かに謎だが、室生犀星と富岡に親交があったとは。
そんなことを思いながら、池田満寿夫流れで気になったことがひとつ。模写というのは、最近の絵画教育ではどうなんでしょうか? ありなんでしょうか? なしなんでしょうか? 海外の美術館では美学生が座り込んで模写している風景が当たり前ですが、日本ではとんと見ないですね。門外漢ですが、模写はとっても大事だと思うのですがなあ。
ああああああああ。音楽に関係ないことを書き過ぎだと怒られた。絵画や詩、民芸......政治や金融、為替......せめて釣りは控えめに書けと。悪気はないのだが、最近の音楽、つまらないから盛り上がらないのよね、俺。それならさっきの流れで「室生犀星と森茉莉の関係」の方がよっぽどアガル。えっ チル・ウェイヴにポスト・ダブステップ? いやいや......ちょっと (笑)。
そうです、来週はパスタカスです、キャー。そんなに広くない会場ですので早めにいらしてくださいませね。我々も東京から押しかけますので。ちなみに写真は完成した息子の自由研究。パパがんばった。
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