スモッグことビル・キャラハン、2007年、オーストラリアはメルボルンでのライヴ。
フィドルを中心にした6人編成でのビッグバンド・プレイ。
最新作『Sometimes I Wish We Were An Eagle』(2009年)の前作、『Woke On A Whaleheart』(2007年)を受けて行われたオーストラリア、メルボルンでの幻のライヴ・ドキュメンタリー。欧米ではヴァイナル、MP3のみの発売で、CDは日本盤のみのリリースとなる。
昨年の『Sometimes I Wish We Were An Eagle』が『UNCUT』(11位)、『MOJO』(2位)、『PITCHFORK』(24位)等の年間ベスト・アルバムにチョイスされ、多くのメディアから"キャリアの最高傑作"と評されたのも記憶に新しい。本作はギターの弾き語りをメインのスタイルにしていたビルが、フィドル等のストリングスを取り入れたバンド・スタイルへと移行していく時期の貴重なライヴ・アルバムで、総勢6名のビッグバンドでの演奏になる。
エキセントリックさや奇をてらう風潮に抗うように、正面からまっすぐに演奏する歌の美しさと強さ。改めて音楽の本質を確認できる貴重な作品である。