\2409(with tax)
ハイ・ラマズのショーン・オヘイガンやステレオラブのティム・ゲイン等から熱くリスペクトされ、幾度も共演した希代のソングライターにしてミュージカル・ソウの使い手、ケヴ・ホッパー。
電子音楽に傾倒し、名義もSPOOMBUNG(スプーンバグ)に変更して2005年にリリースした『I Saw Spoombung's Daughter Consumed By Kirby Dots』(ah-065)以降、その活動を完全に停止し沈黙を守ったが、このたびついに6年ぶりの新作を発表する。
80年代UKの伝説のアート・ロック・バンド、スタンプのベーシストとしてデビューし、バンド解散後はソロとして活動。90年代以降はステレオラブやハイ・ラマズとのコラボレーターとしても知られたケヴ・ホッパー(ちなみにハイ・ラマズの代表作『Hawaii』のジャケット・イラストもケヴの手による)。しばらくミュージシャンとしての活動を停止していたが、ようやく幾多の困難を克服してシーンに復帰した。
収録14曲中、10曲が自身の家族も参加したボーカル・ソングで、フィーチャーされたボーカリストは5人。コメディアン兼シンガーや、ケヴも参加する実験アート集団、Ticklishのメンバー、さらにフォーク・バンド、The Kittiwakesのボーカリストや今は亡き画家や愛息の歌声も聴くことができる。
ショーン・オヘイガンにも通じるメランコリックなメロディ&ハーモニーと、ロバート・ワイアットの "祈り"を感じさせる文字通りの傑作。日本先行発売(海外発売未定)で歌詞・対訳付き。