\2310(with tax)
こちらはCD版となります。LP版をお求めの場合、こちらのページからご購入をお願いします。
エストニアで生まれ育ち、そのルーツをベースに音楽活動をする吟遊の人、パスタカス。90年代後半からしなやかに活動し、国内外のミュージシャンとも積極的に共演するご存知、テニスコーツ。両者の異色のコラボレーションで注目され、日本国内はもちろん、ヨーロッパでも高く評価された2013年リリースのアルバム『ヤキラキ』を、本人たちはもちろん、エストニア国内外の友人たちがリアレンジ、リミックスした『ヤキラキ・ヴァージョンズ』が完成した。今回はCD(デジパック)に加え、限定222枚プレス、シリアル・ナンバー入りのヴァイナルも同時にリリースする。
当初はエストニアのレーベル、Õunaviksのオーナーやその友人のミュージシャンたちによって遊び感覚で始まった企画だったが、参加者がどんどん増えて、最終的にはアルバム・ボリュームである9曲までリアレンジ曲が集まった。アルバムにはエストニアを代表する新鋭のミュージシャンや友人のアーティストに加え、オリジナル・ソングの制作者、パスタカスとテニスコーツ自身も参加した。
原曲が歌と生楽器を中心としたシンプルな構成であるため、アレンジャーたちの自由なパートの追加、リミックスによって、すべてが個性的で多彩な曲に仕上がっている。ひと昔前に流行したテクニカルなリミックスではなく、曲を作り直したリアレンジ=リノベーションという表現がぴったりくる作品ばかり。事実、パスタカスはオリジナル・アルバム収録の「ミズキリ」を新しいアレンジでカバーし、テニスコーツも「ヨギヤース」と「ラキラキ」を合体させたリテイク・ソングを提供している。
参加ミュージシャンのプロフィールは以下の通り。
パスタカスの美大時代からの学友で、ヴィジュアルや音楽を手掛けるマルチ・アーティスト(パスタカスの初期のPVも手掛けている)。テニスコーツとも何度か共演していて、両者を程よく結びつけた一連の企画のキーマンでもある。
エストニアのエレクトリック・ミュージックを15年近く支えてきたベテランで、パスタカスとは元レーベルメイト。ソロ名義では3枚のアルバムをリリースし、コラボレーション作品も入れれば計7枚の作品を発表している。アンビエントでミニマルな作風は国内外でファンが多い。
ウェールズ生まれのカナダ育ち。2008年にルーツであるエストニアに定住し、伝統音楽を学んだ。彼の音楽は「アコースティック・エレクトリック・フォーク」と表現され、トラディッショナルなエストニアン・フォークをベースにしたエレクトリック・ミュージックを制作する。2013年に同名のデビュー・アルバムを発表。
Rotsup名義で活動する作曲家で、マルチ・インスゥルメンタリストとして地元では知られる。ソロ名義以外にもエストニアの多くのバンドへ参加、もしくはコラボレーションしている。奇想天外な独自の楽器を自作することでも有名。
ベルリン在住の英国人と日本人の夫婦ユニット。2000年に地元ベルリンで活動を開始し、これまでに4枚のアルバムを発表。エストニアのフェスティバルに招聘されたことで、当地のミュージシャンとの交流が始まった。繊細なギターのリフとエレクトロをベースにしたボーカル・トラックに人気がある。
Wochtzchee名義で活動するエストニアを代表するサウンド・デザイナー。これまでに3枚のアルバムをリリースし、エキジビジョン用のSE、映画音楽なども手掛ける。フィールド・レコーディングの世界でもエストニアの第一人者。
エストニアを代表するインディ・レーベル、Seksoundのオーナーで、作曲家、プロデューサーとしても知られるRein Fuks率いるバンド。これまで3枚のアルバムを発表しているエストニア・シーンを牽引するバンドのひとつ。2012年にテニスコーツがリミックスした7インチもリリースしている。
ちなみに、アートワークはオリジナル・アルバム『ヤキラキ』同様、パスタカスによるイラストと手書きテキストで構成され、ヴァイナルは世界流通限定222枚でシリアル・ナンバー入り。
*ヴァイナルはM5までがA面、M6からB面
Original songs written and recorded by Tenniscoats (Saya & Takashi Ueno) and Pastacas (Ramo Teder)
Drawings and handwritten texts by Ramo Teder