抜群の演奏力と、中東、中央アジアのエキゾチシズムに影響された独自のサウンドを昇華させた彼らの新作がようやく完成した。バンドはShindoを中心にしたロック基本の4ピースで、歌詞はすべて英語。オリエンタルなリズムも取り入れた独特のリズムと、大地に木霊するようなShindo独特の歌唱が、唯一絶対のオリジナリティを構築する。
そのグルーヴに注目したHIMのダグ・シャリンは彼らの音楽を絶賛、1曲でドラムを演奏、さらにミックスまで担当し、念願のコラボレーションを実現した。
海外のミュージシャンの評価が高い理由ははっきりしている。ワールドワイドで通用する個性がなかなか出てこない一方的な音楽輸入国である日本において、 Shindoの音はそんなネガティヴなイメージを払拭させる無比のオリジナリティに溢れているのだ。つまりこの作品は、リスナーにグローバルな耳を求める。
神奈川県小田原市で生を受ける。
多摩美術大学入学。グラフィック・デザインを専攻。在学中、同級生だった二羽高次(ボーカル/a.k.a. Breath Mark)や春野高広(サックス/LittleTempo, ex.Silent Poets)らとバンド"Panty Scanty"で活動。
大学卒業後、サラリーマン(デザイナー)になる。
退社。フリーランスのデザイナーになる。"Panty Scanty"解散。バンド解散後数年は音楽活動から遠ざかる。
機材を買い揃え、自宅録音を中心とした音楽活動を始める。
前身バンド"Frosted Note"結成。
1stアルバムの制作に着手。
1月に1stアルバム『sub pitch』を自主制作でリリース。2月"Frosted Note"解散。新バンド"SHINDO"のためのメンバーを探し始める。6月に青山/BLUEにて"SHINDO"の初ライヴ。
4月にMidi Creativeとの契約を取り付け、2ndアルバムの制作を開始し12月にはアルバム完成。
3月、2ndアルバム『pointscape』リリース。
ニュー・アルバムのレコーディングをスタート。
6月にAnimal Collective、10月にHIMの日本公演のオープニングを務める。
SHINDOの前世は砂漠近い内陸ヨーロッパの遊音民。民は更なる大古から倭国の音を興じていたという。
世界中のソウル・ミュージックが混交されて、笑っています。
ここまでかっこよく大きくなると普通はとっつき辛くなると思うんですけど、SHINDOさんのお人柄なのか、どこまでいってもあたたかくて優しい。
この自然さ親しみ易さとブッ飛び具合の共存は、奇跡的だと思います。
(近所の兄ちゃんに音楽の大精霊が取り憑いちゃって町内大騒ぎ!みたいな。)
パワフルな1曲目から最終曲の深い祈りまで、幸せでいっぱいで聴き終えました。
こんな感動的な音楽聴くのはいつ以来でしょうか。
人間て、音楽って良いなあと思って、しみじみと元気が出ました。
シンドウくんの中に流れる、不思議な異国の血のようなもの。
このアルバムを聴いていると、ふうっとどこか、遠くの知らない風景が見えてくる。
それはこの世のどこかではなく、もしかしたらこの広い宇宙のどこかの、遠い遠い星の、ある日の風景なのかも知れない。
不思議な花が咲き、時おり羊の群れが通り過ぎ、空は見たこともないような美しい色。
シンドウくんの音楽を聴きながら、わたしは目を閉じて、その不思議な世界を旅する。 そこはとてもとても、美しい場所。
一気に引きずりこまれるブラックホールのような SHINDO の穴。
ジプシー、インド、そしてビートルズ、彼がどんな音楽に影響を受けて来たのか、改めて聞いたことは無いけれど、咀嚼されたそれらの音楽を SHINDO色に染め上げて幾重にも織り重ねられたタペストリー。
SHINDOは決して SHINDOを譲らないし、いつもSHINDO で居続ける。
いや〜、進藤くん、このアルバムは濃いよ、、。