ポスト・ロックの残響がいまだに残るシカゴ・シーン。祭りの後の街では、その中核を担ったミュージシャンたちが新たな活動を始めている。このザ・ホーシズ・ハーもその代表的なバンドとして、現地では早くも話題になっているニュー・バンドだ。
スリル・ジョッキーのフリークウォーター、ザ・ジンクスのメンバーを中心に、ユーフォン、ラルトラのメンバーに加え、あの名傍役、フレッド・ロンバーグ・ホルムも参加した5人組。男女のボーカルを軸に、ダブル・バース、ドラム、チェロを加えた室内フォーク管弦楽団風のサウンドでじんわりと聴かせる。
ボーカル&ギター。フォーク&カントリーをベースにした女性ボーカル・デュオ、フリークウォーターで活動する一方、イレヴンス・ドリーム・デイのボーカルとしても活躍。
ボーカル&ギター。英国出身、シカゴ在住のシンガー・ソングライター。後述のニックのサポートで活動を開始し、ジンクス名義でスリル・ジョッキーから2枚の作品をリリース。
ベース。ユーフォンのメンバーとして活動し、その後、ジムとの出会いからジンクスを結成。彼の持つシカゴ人脈を紹介し、このバンドの誕生にも大きく関わった。
ドラマー。ラルトラに参加する一方、自身のバンド、カラーリストを率いる新進のドラマー。アイアン&ワイン、テレフォン・テレ・アヴィヴ等との交遊でも知られる。
チェリスト。フリー・ジャズからパンクまで、シカゴの先鋭的なミュージシャンに引っぱりだこのチェリスト。シカゴ産の音楽でチェロの音がしたらこの人と言われる重鎮。