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シガー・ロスのフロントマンとして、さらに近年はソロとしても活躍するアイスランドを代表するアーティストとなった、ヨンシー。そのバックをヨンシーのパートナー、アレックスと共に支える俊才、ウルヴル・ハンソンがソロとして2枚目のアルバムを完成させた(昨年の日本公演時も来日)。
ノイズ・バンド、スウォーズ・オブ・カオスのメンバーでもあったウルヴルだが、前作のそろ第1弾では名義をKLIVE(クライヴ)と名乗り、地元レイキャビックのレーベル、キミ・レコーズ、さらにボーナス・トラックを追加してヨーロッパではミルプラトー(ヴァーティカル・フォーム)からリリースしたが、本作は名義を本名のUlfur(ウルヴル)に変更。サウンドも繊細なプロセッシングを信条としたプログレッシヴなプライヴェート・ミュージックから、チェロやヴァイオリン、ヴィオラといったストリングス、さらにサックスやフレンチ・ホーンといったブラス、ウォーター・パーカッションまで使用した壮大でオーケストラルなサウンドスケープへと大きく変化している。
ゲスト・ミュージシャンは、ムーム、ベンニ・ヘム・ヘム作品の常連、オラフ・ビヨルン・オラフソンがドラムやヴィヴラフォン、パーカッションを担当。ビュークのアルバムにも参加するシグルン・ジョンズドッティールがクラリネットで、マウンテン・マンのメンバー、アレキサンドラもボーカルで参加。さらにレイキャビックで唯一のヴァイオリン専門店を営業するリペア職人もチェロで参加する。ミックスは前出のアレックス・サマーズ、アートワークは「21世紀のひとりヒプノシス」とも言われ、ヨーロッパで注目されるタチアナ・プラコヴァが担当。
Úlfur - Black Shore from Máni M. Sigfússon on Vimeo.